サークル

8/9
前へ
/654ページ
次へ
ある日、一次会で酔っ払った勢いで、そのアパートでの飲み会に参加した。 でも、まだ無理だったんだろうな・・・ 私は、私たちが暮らしたアパートの中にある、私たちが暮らした部屋と同じ造りの・・・後輩の部屋に、足を踏み入れる事ができなかった。 『たかしが好き』 溢れてくる想い。 涙が止まらなくなった。 事情を知っている後輩が、慌てて私を連れ出す。 『優先輩・・・まだ無理なんだね・・・』 背中をさすって抱き締めてくれる後輩たち。 拓也は、そんな私をチラッと見て、部屋に入っていった。
/654ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1222人が本棚に入れています
本棚に追加