純粋になりたい

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「え…なんか最後に会ってから電話かかってきてさ。そしたらカレピが出来たって」 「カレピ?男?」 「さぁ、知らないけどカレピだって」 カレピという響きを強調して自虐的な皮肉を込めて鼻で笑った 「ちゅーか、早くない?」 「やろ…やからムカついてさ。そしたらあーくんと喋ってると胃が痛いって言われて電話切られてから音信不通」 「まじで!?ほんますごいなぁ、G」 あんな付き合い方でムカつくなんてのも可笑しい話だし、いつでもありえそうな展開だったことはわかっていた どちらが先か ムカついたのは、そんなバカバカしい理由でしかなかった 「…胃が痛いって言われたらね、どうしようもないよね。まぁ幸せならいいんじゃない」 どうせ長くは続かないだろう 鼻で笑いながら言うと、ヨウはまたゲラゲラと笑った 「で、ヨウは看護婦の彼女とどーよ?その肩にかけてる鞄は?」 「あっ、気づいた?ボーナス出たって言うから買って貰ってん」 ヨウがニヤリと笑い鞄を見せつける 「さっすが看護婦!ひと1人囲えるだけの財力あるだけあんね」 「やろ?騙されて浄水器買うだけあるやろ?って、まじラッキー。いいの捕まえたやんな?」 「うん。看護婦は堅いよ」 ヨウの彼女は大学病院の寮に住んでいて、以前セールスに50万ほどするクズのような浄水器を購入した、とヨウから聞いたことがある 騙されたとは言え、大して悩みもせずに50万もの金をキャッシュで支払うだけの経済力を持った20前半の人間というのは限られている
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