978人が本棚に入れています
本棚に追加
「…わかった。」
「そうか、分かってくれた
「やっぱりここに住む。」
「はい?」
全然分かってくれなかったようだ。
これはこれでかなり泣けてくる。
「そして、お兄ちゃんを解放してあげる。」
自己嫌悪から?
なら尚更帰って頂きたいところである。
「そして………必ず私を好きにさせてみる。」
「…は?」
もう意味が分からない。
「私の事を好きになれば、お兄ちゃんは私を恨んだりしなくてよくなるはず。そうすれば、自分に嫌悪感を抱いたりしなくなるはずだよ。」
つまり僕が刹那を好きになれば、妹を恨む自分に自己嫌悪したりしなくて済み、結果的に僕が刹那から解放されると。
理屈は分かるがこれはかなり……
「非道徳的すぎるだろ……実の妹だぞ……むしろ妹を好きになった変態な自分に嫌になるわ。」
「好きになればそんな事考えなくなるよ。」
最初のコメントを投稿しよう!