携帯

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あたしは、黙ってご飯を作った。 その間全く会話は無かった。 やっと口を開いたかと思ったら 「つーかさ…俺には消せとか言ってお前は消さないの?」と ……ふざけるな…… あたしは消したんだ…全部。 「……した」 「何?」 「あたしは………あんたに言われてすぐ、消した!それなのに……保護してたね…好きなんでしょ?」 あたし……ヤキモチなんて妬かない人間だったのに…な。 ウソ付き…。 もう…いい。 あたし…一緒に居たくない。 あたしは黙って、着替え始めた。 それを見た猪瀬は 「どこに行くの?」 黙ったままカバンに服を詰めてた。 そして一言。 「帰る」 「帰るなよ!?」 無理。今一緒に居たら、ヒドい事言ってしまう。
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