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薫先輩、事【大倉 薫(ｵｵｸﾗ ｶｵﾙ)】はスポーツ万能で成績もそこそこ良い。一見見た目はクールで少し近寄りがたい感じなのだが、実はとても恥ずかしがり屋だったりして、見た目とのギャップを知った時にはもう好きになっていた。
「薫先輩っ！おはようございますっ！」
あぁっ、今日もやっぱりカッコイイ！
俺に尻尾があったら今、凄い勢いでブンブンと振っているであろう…
「今日も元気だなぁ、柳は」
そう言いながら俺の頭をグリグリとなでまわす。
本当ハタから見たら【飼い主】と【飼い犬】状態だ。
そんな【飼い主】の後ろからヒョッコリと人影が現れる。
「柳くん、雪哉くん、おはよう」
そう言って朝から爽やかな笑顔を俺と雪兄に向けたのは、この学園の生徒会長の【小暮 和広(ｺｸﾞﾚ ｶｽﾞﾋﾛ)】通称、和くん先輩だ。
和くん先輩は２年で生徒会長の座に着いている。信頼もあり、成績はいつも学年トップ。そして何より…
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