されど彼は立ち止まらず

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「大丈夫だよ、真澄。奈美だって信用して警察に話しんでしょ? すぐに見つかるって」 「うん……。そうだけど……」 「大丈夫よ、真澄。だから私たちも協力しましょうよ。近くで見てた人だって居るはずよ」 「……ねぇ、私達の事も話したの?」 「……話してないよ。必要ないでしょ?」 「そうだよね、判った。私たちで出来る事、やろう」 「でも、美保の為にもね、今まで通り活動をしながらでやろうと思う。真澄、裕里子、どうかな?」 「うん、それで良いと思う」「私も」 「じゃあ、それでいきましょう」  私は二年前に奈美に誘われ『桃』のメンバーになった。もてない女の子で集まった私達。奈美、真澄、そして美保。私の安らぎ。良き友でありライバル。 「可愛くなって彼氏を作ろう。みんなで幸せになろう」  何でこんな事になっちゃったんだろう。悔しいよね、美保?
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