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男の人が苦手で、引っ込み思案な私。地味で誰にも相手にされない私。美保は私に転機をくれた。これからも私を変えてくれる人だったのに。もう、美保はいないけど、自分で変われるように頑張るよ。
奈美達と別れ三軒茶屋の部屋へ帰り、鏡に映る自分を見る。ため息が出るほど嫌いな顔が、そこに映る。鏡が嫌いだった。映る自分が嫌いだった。だから鏡なんて持ってなかった。洗面台に常備されてた鏡は、入居してすぐに取り外し、押し入れへしまった。
「自分を見つめ直す事が変る第一歩だよ」
美保に言われ鏡を買った。洗面台の鏡も押し入れから戻した。奈美も真澄も応援してくれた。少しづつ鏡と向き合える自分が、好きになってきた。ありがとう、美保。
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