危篤‼

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危篤‼

夜中夜半過ぎ 『ジリジリジリジリ~ン ジリジリジリジリ~ン』夜長の静寂の中鳴り響く 電話をとると 『市民病院ですが……意識が……すぐに…』聞くや否や 俺はバイクに股がって高速道路まっしぐら 家族も実弟の軽四で 夜中の高速 車も少ない が夜風が身に染みる前しか 見えない メットのシールドが…… 約30分 飛ばして飛ばして やっとたどり着いた 非常口から緊急用のエレベーター 病室は8階 汗だくで病室 看護師と医師が脈を……看護師何か書類に書いている 父の顔には 白い布が…母は泣き崩れ 実弟は涙ぐむ 幼い息子たちは……俺は何故か涙は渇れていた 母の肩に手を置いていた 個室だった まわりは薄暗くただ むぅ~んとした空気が…母の泣き声だけが響く
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