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振り返ると……
親父は神戸で12人兄弟の8番目で生まれ 尋常小学校 中学と出た それから電電公社（今のNTT）の技術専門学校そして電電公社に入社 機械課に配属 そこで5歳年上の母と知り合った 親父は奥手で母の方が積極的みたいやったらしい 入社して暫くして 親父は召集令状 通信兵伍長として戦地へ まぁ軍艦とか修理の時に無線機等々の修理点検で行ってたようなので 最前線じゃなかったようだ無事戦地から戻ってきた 12人も兄弟いたので一度養子に出され再度戻ってきたらしい いつの間にか 当主に 親戚がかなりいた
親父はある意味厳格で外面のいい 酒を好み 仕事がら 真面目 家では横柄
戦後6年で俺が生を受けた 丸々としてたらしいが生まれてすぐに盲腸に 薬で散らし 天狗熱等々いろんな病気をしたらしい その後母は一人身籠ったが流産 その後第3子の弟が生まれた 持病喘息を持っていた
親父は仕事の実直さを認められ 試験を受け 機械課課長になり その後電電公社の局長を転々と 姫路 淡路島と転勤した 淡路島なんかは 単身赴任 何故か 正月の年賀状は 親父のは200通は来ていたその年賀状の中には2～3人女性の年賀状も……何しろ親父は女性に優しかった決して浮気等はしない くそ真面目だったから単身赴任しても金曜日の夜にはこっちの家に帰ってきた 趣味は盆栽最高家には500鉢に……
最終親父は NTTの上の組織 都市管理局総合工事部長になり、2年後 円満退職天下りはせず 家で余生を送りたかったらしい……が……病魔は近づいていた 厳しい親父だったが 冗談の通じない いい親父だった 発展的な発想も…例えば 当時テレビが普及した当時躊躇いも無しに ご近所はほとんどテレビはなかった時にポンと…買ってきたり 子煩悩ないい親父だった
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