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愛が少し拗ねたまま、俺達はステージ袖までスタッフに連れて行かれる。
「愛。テンション上げよう?可愛い顔が台なしだよ」
「貴久先輩…」
「お嬢様でなくても、お嬢様でも。俺は愛が大好きだから」
「っ!?」
∥それではっ。どうぞー∥
俺は不意打ちで愛にキスをした。愛は勿論、目をぱちくりと見開く。
そのまま、俺は愛の腰を抱き寄せ歩き出した。
会場はフラッシュが沢山たかれ、セレブ達は皆愛に見入る。
正確には、愛が付けている限定のアクセサリーにだけど。
∥オークション形式で始まりますこちらの商品は……∥
司会がセレブ達に、商品を説明する。
「貴久先輩…不意打ちはやめて下さい」
愛は小さな声で俺に話し掛ける。
「だって我慢出来なかったから」
俺は愛のネックレスを見せやすくするふりをし、愛の髪を触る。その時に、耳に軽くキスをした。
「っ!!」
「本当に可愛いよ。この場で押し倒したい位」
愛の腰を更に抱き寄せ、愛の顔を見る。
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