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「愛…今から5秒目を閉じるから、その間に俺の側を離れて欲しい」
「え…?」
「止まらなく…なりそうだから」
俺はそう言うと愛の頭上に両腕を付き、その腕に目を付けた。
はぁ…。冷静になれ。今の感触は忘れろ。
5…4…3…2…1…
5秒経っても、少しだけ目を閉じたままの俺。大丈夫。冷静に…なれたハズ。
俺は「ふぅ…」と一息つき、腕から顔を離し目を開けた。
「……愛」
目を開けたらドアが目に入ってくるハズなのに、そこには愛がいた。
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