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俺はそのままベッドに座り、愛を見ない様にした。
愛の表情が色っぽすぎて…直視出来ない。
こんな状況、願ってもない。でも今はもう打ち上げが始まるし、いざこうなると愛を抱いていいのか悩む。てゆうか、愛のお母さん達が借りてくれた場所で娘を抱くってどうなんだ?
「貴久先輩…」
愛は頭の中がパニックになっている俺の前に立ち、俺の頬を触った。その手は冷たく…いつもの様に緊張しているのが分かった。お蔭で少し俺は冷静を取り戻す。
「なら愛…膝に座って?」
ベッドに座っている俺。その膝を見た後愛の目を見てそう言った。
恥ずかしいです―――流石にそう言って愛は座らないだろう。いや、座れないはず。
現に愛は俺の膝を見たまま立っている。
頬を少し赤らめて。
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