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数秒して、愛の唇は離れた。
「愛…」
俺が話そうとすると、細くて長い人差し指を俺の唇に置いてた。
「どんどん先輩を独占したくなって…先輩の目にうつる女の子皆に嫉妬して…」
見つめ合っていた俺達。
愛の目があまりに綺麗で
目が離せなかった。
「自分の心がこんなにも嫉妬にまみれるなんて思っても見なくて…でも」
そう言うと愛は俺を押し倒した。
「あ‥い…」
俺に覆い被さった愛は動揺する俺を真っ直ぐな瞳で見下ろした後
耳元で囁いた。
「これが先輩を愛している証なら、私は喜んで醜い女になります」
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