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ドンドンドンッ
俺達がキスをしあっていると、いきなり部屋のドアが強く叩かれ、体がビクッとなったのがお互いに伝わった。
「貴久先輩?愛もそこにいる?」
そう言ったノックの主。
「愛…この声」
「お母さん?」
そう呟いて、俺達は数秒見つめ合う。
そして俺はベッドから飛び降りた。
「貴久先輩?寝てる?」
「あ、いえ!愛もいますっ。今開けますね」
手で顔を扇ぎ、深呼吸を何度かしてドアノブに手をかける。愛を見ると、愛も服を整えてベッドから降りていた。
ガチャ
「お待たせしま」
「今すぐ空港に向かって!」
ドアを開けた途端に愛のお母さんにそう叫ばれ、俺はキョトンとしてしまった。
「お母さん、どういう事?」
後ろから顔を出した愛が質問する。
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