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青年は燃えるような赤い髪に同じ様に火の色で染め抜かれた服を纏い、口元に砂で染まってしまった幅広めのマフラーを巻き、口に砂が入らないようにしている。
青年の格好が珍しいのか、歩く青年の姿をジロジロと見つめる者が多い。
「……ったく。そんなに珍しいのかよ……」
青年はマフラーで覆われた中で細々と呟く。
青年はそれっきり特に気にした様子は無く、とある店に入る。
そこはザワザワと人の声が響く場所、小さな料理屋であった。
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