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「おばちゃん、水と……そっちの干し肉ちょうだい」
青年は食事を終え、露店にいた。
さっきとは違う朗らかな笑顔で売り子のおばちゃんに接するその姿は暗かった時の面影はない。
「はいよ」
おばちゃんも愛想よく青年に接し、品物を渡す。
「アリガトなおばちゃん」
青年は朗らかな笑顔をおばちゃんに向けると、お金を渡して露店を立ち去る。
「さあて、お目当てのものはあるかな……」
青年は空を仰ぎ見て、その笑顔を空に向けた。
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