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穏やかな町中からうって変わって激しい砂嵐が過ぎていく砂漠に青年はいた。
暫く歩くと。砂嵐に守られるかのように、半ばうずもれた入り口を発見する。
「……これだ」
青年は微かに口元を上げて微笑むと、入り口へ臆す事無く入っていく。
中にある物をまるで知っているかのようだ。
青年の姿は間も無く見えなくなる。
しかし……
「見つけました……」
誰かが彼を見ている事に彼は気付いていただろうか……?
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