別れ

11/16
前へ
/397ページ
次へ
長い沈黙の中。 申し訳なさと情けなさで零れそうになる涙を、あたしは歯を食いしばって耐えた。 今のあたしに、涙を流す権利はないから。 きっと、泣きたいのはあたしの方じゃない。 涙が落ちそうになった頃、アキくんが口を開いた。
/397ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3201人が本棚に入れています
本棚に追加