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「っくもうだめか…」
ある広い丘でギルドの隊員であろう人物が大量にいる魔物に今止めを刺されようとしていた。
そして隊員は、目を閉じて痛みが来るのを待った……しかし中々痛みがこないので目を開けてみると目の前の魔物を真っ二つにしている銀髪で黒いローブをしている少年がいた。
「……数が報告と違う……」
「き……君危ないから逃げなさい」
「おい!お前は、何番隊だ?」
少年は、隊員の言葉を無視して隊員に問う。
「え?十番隊だが」
「そうか……隊長は?」
「もうすぐ付く頃だと思うが……」
隊員と少年が呑気に話していると後ろから魔物が襲い掛かってきた。
「あ…危ない!」
「狼狽えるな!」
少年は、後ろを見ずに襲い掛かってきた魔物を切り付けた。
「んな!」
「……来たか」
??「いやぁすまないねぇ遅れて」
「へ?」
少年がそう言うと後ろから声が聞こえた。
その声に隊員は、変な声を出して振り返った。
「た……隊長!」
「いやぁすまなかったねぇ」
「まったく遅すぎだ。下がってろ」
「分かった♪」
少年がそう言うと隊長が隊員を連れて下がった。
「隊長?」
「ん?なんだい?」
「彼は、いったい」
「あぁそういや君は、最近うちの隊に入ったんだよね。
知らないのも無理は、無いね」
「はぁ」
「彼は、『銀髪の殺戮者』だよ」
「え?『銀髪の殺戮者』って一番隊隊長の?」
「あぁそうだよ」
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