第一章

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隊舎を出たケビンとユフィは、ギルドの入り口付近に来ていた。 「ねぇ母さん?」 「何?」 「魔法学園ってどこの学園?」 「たしか『ギルレッド学園』だったわね」 「そこって全寮制?」 「えぇ」 「長期休暇になったら戻って来れるよね?」 「えぇ」 ユフィがそう言うとケビンは、笑った。 そうこうしていると2人は、ある建物の前に着いていた。 「着いたわよ。ここが『ギルレッド学園』よ。ここの学園長は、私の知り合いだからすぐ入学許可くれるわ」 「うん……」 「ケビン…やっぱ不安?」 ユフィがケビンにそう言うとケビンは頷いて答えた。 「だって…強すぎる力は、最初は、尊敬される……けど少し時間がたつと畏怖へと変わる…から」 ケビンは、体を震わせながら言った。 過去にも同じ事があったのだろう。 それを見たユフィは、ケビンの肩を掴みながら言った。 「大丈夫……ここの生徒は、…特に特待生の人達なら普通に接してくれるわ」 「うん……」 ケビンは、元気を取り戻したとは、言いがたいがユフィの後について学園長室に向かった。 そして2人は学園町室の前に着いた。 そしてユフィは、その扉をノックした。 コンコン すると中から声がした。 「どうぞ」 「行くわよケビン」 「……うん」 「失礼します」 2人が中に入ると1人の女性が笑いながら座っていた。 「久しぶりねユフィ」 「そうね……ユウナ」 「何か用かしら?」 「えぇ。ケビンをこの学園に編入として入学させたいのよ」 「ケビン?誰それ」 ユウナがそう言うとユフィの後ろからケビンが出てきた。 「えっと……ケビン=レイブンです」 「レイブン?ユフィの子?」 「えぇそうよ。まぁ実の親じゃないけどね♪ちなみにケビンは、銀髪の殺戮者よ」 「ちょ……母さん!?」 「あら何かしら?」 「言っても良いの?」 ケビンは、ユフィが急に招待をばらしたので驚いた。 「えぇ良いのよ。ユウナは、私の従姉妹よ」 「従姉妹?」 「えぇ姓は違うけどね♪」 「へぇ」 ケビンはそう言ってユウナの方を見た。 「じゃぁ改めましてユウナ=ヘヴライよ。よろしく」 「よろしく」 「入学させても良いかしら?ユウナ」 「えぇ良いわよ。特待生クラスでいいわね」 「えぇよろしくね♪」 「まかせなさい」 ユウナそう言うとユフィとケビンは、出て行った。
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