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そして2人は、次の目的地へ向かった。
「母さん次どこ行くの?」
「教科書とローブを買いに行くのよ」
ユフィの言葉にケビンは、首を傾げた。
「ローブ?」
「えぇそうよ。ローブの下は、何でも良いらしいから」
「分かった。まず教科書?」
「えぇあそこの店よ。あの名前だとローブもありそうね」
そう言ってユフィは、ある店を指差した。
そこには、『何でも屋』と書いてある看板がある店があった。
そしてそこに2人は、入った。
「すみませ~ん誰かいませんか~?」
ユフィは、店の中で叫んだ。
だが返事が返ってこなかった。
「………ねぇ母さん」
「何?」
「この店……潰して良い?」
「そうね……後1回返事が来なかったら良いわよ」
そう言ってユフィは、店の奥の方を向いた。
「すみませ~ん!」
「……………ないね返事」
「えぇ………やっちゃえ♪」
「我闇の力を求む。闇よ我に従い全てを破壊せよ……『ダークエナ「ちょ~っと待った~」
ケビンが最上級魔法を唱え終わろうとすると店の奥から1人の男性が出てきた。
おそらくこの店の店長だろう。
「今最上級使おうとした!?何故だ?」
「当然だ。母さんが何度も叫んで呼んだのに出てこなかったからな」
「む!呼んでたのか?」
「えぇ呼んだわよ」
「す、すまないな……それで?何か用か?」
「ギルレッド学園の教科書と特待生用のローブをください」
「了解だぁ!少し待っててくだせぇ」
店長は、そう言って奥のほうへ消えていった。
そして10分後奥のほうから店長が出てきた。
「待たせたな。教科書は、これでローブがこれだ。大きさは、あってると思うぜ。待たせすぎたから代金は、半額で良いぜ」
「ありがとうございます。では、さようなら」
「おう!また用があれば来てくれよ」
そして2人は、店を出た。
「重いな……しかたがない『アングラビティ』」
ケビンがそう唱えると荷物がだいぶ軽くなった。
それを見たユフィは、ケビンに聞いた。
「ケビンその魔法ってオリジナル?」
「うん。グラビティでかかる重力を逆にしたんだ。そうすれば軽くなる。便利でしょ?」
「へぇ。あ!そうだ!今日は、家でごちそうを作るわね♪ケビンの入学祝い」
ユフィがそう言うとケビンは、満面の笑みで頷いた。
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