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「お母さん、テレビ点けてもいい?」
「良いわよ。でもそのかわり、あまりテレビに集中しないでようにね」
「は~い!!」
優里はそう言ってテレビを点ける。私はニュースや天気予報以外はあまりテレビを見ないため、二人がちゃんと食べてるか見ようとした時だった。
ふと、テレビの方に視線を向けてみると、
【速報です!!先程、王室が高ランクの魔物などに襲われたみたいです。今のところ死者はいないみたいですが、王室警護をしていた者が数名行方不明になっています!!】
「えっ?」
その時の私にはいったい何が起きたのかがわからくなった。
王室が襲われた?王室警護をしていた者が数名行方不明?それって・・・・・・
一瞬の間にすぐにそんなことが巡ってきた。私は慌てた様子でテレビの流れるニュースを聞いたが、やっぱり先程のニュースと同じことを言っているだけ。
梓が悠紀と香恋のこで不安になっていると、蓮君もニュースを聞いて不安になったのだろう。
「ねぇ、お母さんとお父さんは大丈夫だよね?」
蓮が服を少し掴んで梓に聞いてくる。私は蓮君が心配しないように言ってあげる。
「きっと、大丈夫よ。だって蓮君のお父さんとお母さんはかなり強いからね。やられたりはしないよ」
蓮君の頭を撫でてあげると冷静を保つことができたみたいでそのまま食事を続けていく。
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