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「学園長!!いきなり何するんですか!?」
「だって紫乃先生が少し現実から離れちゃったみたいだから戻してあげたのよ。そうしないと、いつ戻ってくるかわからないじゃない」
「もう~、だからといって私をくすぐるのはやめてください。特に脇腹はやめてくださいね」
どうやら紫乃先生は脇腹をくすぐられるのがかなり弱いみたいで、何回も念を押していた。
オレは二人のそんなやり取りよりも早く話を進めたくて仕方がないんだけどって感じで少しイライラとしていた。
すると二人はオレがイライラとしているのに気づいたのかすぐに話を戻した。
「紫乃先生、蓮君は先程も言った通りにギルド最強の【紫電の雷帝】です。このことは絶対にばらさないでくださいね」
「わかりました・・・・・・・・・・・・・・・って言いたいところですけど、実際に蓮君が紫電の雷帝なのかがわかりませんので、まず本当に紫電の雷帝なら証拠を見せていただけますか?」
紫乃先生が言うことは確かに道理に合っている。証拠を見てから初めて紫電の雷帝だということを納得するだろう。
「わかりました。では、今から紫乃先生に紫電の雷帝の証拠を見せますよ」
オレは紫乃先生にそう言うと、空間にしまっておいた紫電の雷帝であることを示すローブとギルドカードを取り出して紫乃先生に渡す。
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