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「蓮君私の顔をさっきから見てますけどどうかしましたか?」
「あっ、いえ、別に何でもないです」
「そう、なら、いいですけど・・・・・・」
梓さんはそう言って、また紫乃先生の方を眺めている。さっきはオレが思っていることがばれたのかと思った。でも別にさっきのことが梓さんに知られても悪いことじゃないと思う。
逆に言えば、梓さんが喜ぶような気がする。だけど今はこんなことを考えてる場合じゃなくて早く教室に行かないといけない。
「紫乃先生そろそろ行かないと朝の授業が始まるんじゃないですか?」
「えっ!?あっ!!そういえば授業に遅れちゃうわ!!早く行かないと!!学園長そろそろ失礼してもよろしいですか?」
「そうね。じゃあ今から蓮君に寮のことやこの学園のことや特待生で入るから特待生の特権みたいなのを急いで説明するわ」
紫乃先生には一旦席を外してもらったら梓さんはオレに本当に必要最低限のことを話してくれた。
寮は男女混合だからあまり変なことをしないことや特待生は基本学園内や周辺の街はタダで過ごせるらしい。
あとは学園ではあまり問題を起こさないようにしてくださいとのこと。
「私からは以上ですけど蓮君は何か質問はありますか?」
「二つだけあります。一つは誰の護衛をすればいいのか。もう一つは優里は元気ですか?」
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