プロローグ

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「別に構いませんよ。自分はギルドからの依頼で来ただけですから」 オレがそう言うと、女性は改めてオレのことを見てくる。なんだか不思議な気分だ。 ・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 私はここで助けてくれた人のことをまじまじと見ると整っている顔立ちにそれに合っている金髪、そして優しそうな雰囲気。着ているものはたぶんギルドから支給されていると思われるローブ。 でもこのローブは普通のとは違った素材でできているのと普通は色は黒なのに紫である。 私は紫のローブを着ている人を一人知っていたため、もしかしてって思ってその人に聞こうとしたら先にその人の方が話し掛けてきた。 「今すぐにワイバーンを倒しますのでちょっとお待ちください」 いきなりのことで驚いたがとりあえず頷いて了承する私。こういった王子様には憧れたりする。だって女の子だもの。 それを見たその人の行動は早かった。私を安全なところに移動させたと思ったら一瞬でワイバーンとの間合いを詰めて、すぐに攻撃をする。 その時には左手には金色、右手には銀色に輝く双剣を使って攻撃していた。そのおかげでワイバーンは一瞬で斬られていた。 双剣をしまって私のもとに歩いてくる姿はまさにカッコイイ以外の言葉は出てこない。ちょっと一目惚れかしら!?」 「ありがとうございます。助けていただいただけでなく、ワイバーンも倒してくれて」 「どういたしまして。それより、もう任務は終了したので帰りますね」 「あっ、待ってください。あなたってもしかして【紫電の雷帝】さんじゃないですか?」 「おっと、それはオレから言えないことですよ。では、失礼します」 そう言って目の前で転移して消えていく。私はその姿を見ながらやっぱりあの人は【紫電の雷帝】だと思っていた。 実際にはその女性の勘も当たっていて、女性を助けた人は【紫電の雷帝】である。 【紫電の雷帝】とはギルドマスターや帝達よりも強いと噂されている今話題の人でみんなも尊敬している今最も注目されてる人だ。 そんな彼の物語は今も進んでいく。
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