アルカディア魔法学園

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「光のおかけで最低限は理解したがまだわからないことだらけだな」 「オレも任務とかでちょくちょく学園に来てないからしょうがないかな。たぶん蓮もそうなると思うぜ」 「緊急時以外はあまり任務をこなさないようにするからたぶんその点では大丈夫なはずた」 「オレもマスターにそうしてもらわないと出席日数が足りなくなっちゃう気がするし」 そのあとしばらくの間、光はマスターや他の不満をオレにずっと言っていた。ずっと聞いている側としてはかなりめんどくさいもんだ。 「ねぇねぇ、光と蓮と一緒に話しても良いかな?」 そんな時に祐希奈と優里が救世主のようにオレらの元に来てくれた。オレらは断る理由もないのでそのまま了承する。 そして祐希奈は光の隣に、優里はオレの隣に座って会話が始まろうとしたがここで疑問が生じる。瑞希が先ほどまでいたのにいなくなってる。 「瑞希はどうしたんだ?」 「瑞希?瑞希なら、ほら!!」 オレの質問にいち早く答えてくれた祐希奈はある方向を指差した。そこにはいつもはあまり感情を表に出してなさそうな瑞希が暁に対しては感情を表にだしてわらったりしている。少し珍しい光景だと思う。 「瑞希はね、暁相手だとあんな感じに笑ったりしてられるの。なんだかよくわからないけどね」 「へぇ~、そうなんだ」 オレは説明してくれた祐希奈に軽く流しながら返事をして二人を見た。 暁も瑞希が相手だと楽しそうにしてるんだなって思ってしまう。似た者同士だから気が合うんだろうな。 「ほら、蓮も話そうよ」 「悪い、悪い。ちゃんと今から参加するからそんなに急かすなよ」 そしてこのあとはオレも久しぶりに会った八年間も思い続けた幼なじみと新しくできた友と昔からの仲間との会話に花を咲かすことに夢中になっていた。
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