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「いや~、なんか時間が経つのが早い気がするよ。こんなに楽しい会話も久しぶりだったからさ」
「蓮に喜んでもらえて良かったよ。またこんなふうに話したりしようね」
「優里の言う通りだわ。あたしはいつでも構わないからね」
「今度は瑞希と暁と劉も入れてやろうぜ」
「それも良いな。光にしてはなかなか良いことを言うじゃないか」
オレら四人は笑いながらまだおしゃべりの余韻に浸っていたが、光が瑞希達も今度は入れようって言葉であることを思う。瑞希達はいったい何してたんだろう?
少し疑問に思ったオレはさっき瑞希と暁がいた方向に視線を向けてみると、瑞希は暁とのおしゃべりに疲れたのか暁の肩に頭を乗っけながらスヤスヤと安心したように眠っている。
暁はそんな瑞希を嫌がることもなく瑞希を起こさないようにしながら本を読んでいる。隣にかなり美しい女の子が眠っているのに動揺もせずにいつも通りにいられる暁が凄いと思う。
ぜひ、今度そのやり方ってものを教えてもらいたいと思う。
一方劉の方はというと、劉は双眼鏡を片手にフェンスにピッタリとくっついて屋上から下の校庭や道などを見ていた。
「光、劉のあれってなんなんだ?」
「あれか?あれは劉がかわいい女の子を捜している証拠だよ。かなりの変態に見えるのはもうしょうがないことだからさ」
「なんか、あそこまでくるとなんかかわいそうだな。オレらで話し掛けてやるか」
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