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「……はぁ…はぁ…はぁ……」
時刻は夕方、だけど生憎天気は曇りで4月中旬、辺りはもうすっかり暗い、申し送れたけど俺は公明 蓮花(こうめい れんか)、入学式を迎えて一週間、今俺は必死で走っている。
え?何で走っているか?それは…………
『グル゙ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙!!!!』
黒い巨大な狼に追われているからだ。
「ウァァアアアアアア!!!!」
しかもその狼さん。
『マテ……カヨワキムスメヨ……イマスグクラッテヤロウ!!』
「ふざけんなぁ!!何度言ったらわかんだよ!!俺は男だって言ってんだろぉが!!」
喋ります、はい、しかもあの狼野郎俺をまだ女だと思っていやがる。
畜生、今日まで平凡な高校生活歩んでたのに。
それも全部あの転校生のせいだ……
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