第五章:「帰還!集結?!イグレシオンの剣達」

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「暴力も、権力も。所詮力は力でしかない。知らしめ、見せしめ………それで少しでも理不尽を抑制出来るなら、我々はそれを執行する」  エルファリスは、キュ……と拳を握り締めて一度視線を伏せると再び戻す。 「その為の犠牲は………小さなものでしょうか………?あてられた当人やその周囲には、黙認を強制するんですか?………それは、横暴な理不尽とは違うと………?」 「世の中は皮肉だよ。大きな理不尽を抑える為に小さな理不尽を振るう………そう………痛みを伴わない教訓には意義がない………著名な言葉だ………そういう事だろう?」 「振るう側と振るわれる側………それが逆転した時、あなたは………」 「必要ならば受け入れるまで………但し、非合法組織(我々)警察(君達)とは対等ではない………マフィア(我々)は面子と恩讐の組織………それを覚えておくと良い」 「そんな横暴………私は許しません………!」 「ほぉ………?」  スィ――と、ランフォードは眼を細めた。 「警察(私達)マフィア(貴方がた)が対等でないのは当然だと思います。同じじゃないです………私は………でも………」 「………」
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