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「私と貴方は同じ………覚えておいて下さい」
再度
ランフォードは拍子を抜かれて眼を見開いた。
「ハッ………ハハハハハ!君は本当に面白い!!まさかそう返されるとは思ってもみなかったよ………そうか!それならお互い、その事は肝に銘じておいた方がいいだろうね………!」
心底満足気に大口を開けて笑うランフォードに、エルファリスは一つ小さく息を吐いた。
「なんて」
「ん?」
「威嚇………なんてやめましょう?時には必要なんでしょうけど」
一言に
ランフォードは一つ片眉を跳ねさせて視線を伏せた。
「これも“お互い”………かね………君には無意味らしい」
言って上げたランフォードのソレとエルファリスの視線が交わると
少しだけ
空気が和らぐ
ギイィィイイイン!
凄まじい金属の交錯音が、辺り一帯をつんざく。
アンダーテイカーの表情が膠着する。
そして
ムラクモも。
「賢しいわ」
一言
「コイツは“超”が着くほど頭が硬いねん………あんま
姑息なマネすなや?」
端正なその顔立ちの半面を覆う『蒼』の髪に、『紅』の瞳。
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