第五章:「帰還!集結?!イグレシオンの剣達」

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 ツーピースのダークネイビースーツに白のシャツはノーネクタイの出で立ち、特徴的な言葉使いの『昏きもの』。  『イグレシオン(ここ)』に居るはずのない『陰契課』の刑事―― 「オフィー………リア?」  思わず名が口をつく。  そう  『ヴァイス署・陰契課』の刑事にして、出向中のアンダーテイカーに代わり、課長代理を務める『オフィーリア=コーラルブルー』その人である。  ――が  ムラクモの抜刀術の一撃を、愛刀『アラストル』で止めている。  数秒前――  上段に構えたアンダーテイカーと、抜刀術の構えをとるムラクモの間合いが一足に達し  瞬き――  アンダーテイカーの剣は、刹那の一閃  その間合いの全てを斬り伏せる一撃――      ザシュ!!    斬った………!  そう  疑いようのない手応えと呼吸――だった  が――  斬ったのはムラクモの一寸脇の虚空  踏み込んで一瞬、アンダーテイカーの一撃を見切って僅かな体捌きでかわした?!  アンダーテイカーの一撃は、相手がどこからどう踏み込もうが捉える完璧なモノだった。  それを  後の先で見切って、それを上回る反射速度でかわしてみせた………!!
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