第五章:「帰還!集結?!イグレシオンの剣達」

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 ビル内  大連絡通路にて―― 「貴様等ぁああああ!!」  激昂と共に  『水』が弾け――      キイィイイイイン!   「!!!!」  耳を劈くような、鋭利で透き通った『凍結』音。  一瞬  正に瞬き。  『水』共々、その周辺全ては凍結した。  ――『蒼』く――  ビストと、そしてテイラーが驚愕する。  各々が身を蒼い氷に凍結させながら。 「………あんまりやりたくなかったんだよ………はさ………」  シェイカーが苦笑する。  右肩と頭部以外を凍てつかせて 「完全自爆技でしょ………コレ?」 「貴………様………コレは………?」  ビストがシェイカーを睨む。  テイラーには見えた。  『水』が弾ける一瞬前、シェイカーが左腕の袖口から何かを落としたのを。  あれは  筒型の手榴弾――  アレにも仕込んでいたのか  アンダーテイカーの『蒼氷』を。  その爆発力と有効範囲は銃弾とは比較にならない――が、その氷結対象は無差別。  と  シェイカーが不意に一瞬テイラーに目配せる。  凍りついていないその右手  テイラーはハッと気付く。
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