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これには理由があるんだ…
「今日も早いわね。朝ごはんはパン?ご飯?どうする?」
眩しいほどの笑顔で菜子が言った。
「……いらない。行ってくる」
「あら、どうして?昨日も食べなかったじゃない。体調でも悪いの?ねぇ」
「…………」
無言で玄関に行き、靴を履く。
後ろからパタパタと走る音がして、背中に抱き着かれる。
「パパーっ!!」
「正哉、おはよう」
俺達の間には正哉という子供ができていた。
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