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正哉という名前はあいつが勝手につけた。 正哉は、おとといの誕生日で3歳になった。     「ねぇ~パパ、あそぼおっ」   まだ舌たらずのこの言葉に雅彦は苦笑いをして、正哉の頭をくしゃっとなでた。     「パパは今から仕事だよ。帰ってからな」     「わかったぁ…やくそくだよ」   正哉はぶぅと頬を膨らます。 その様子を菜子はにこにこしながら見ていた。
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