気づいて気づいて

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はじっこの女が寝だしたとき、いきなりコイバナが始まった。 「ね、好きな人、できた?」 隣でまだ起きていた女が、私にそう言ってきた。 「全然。どうしよう。」 狭い布団で寝ているため、隣の男の体温が伝わってくる。 私はドキドキしてるのが気づかれるんじゃないかと思いながら、嘘をついた。 「あたしはね、前の彼がね…。」 女は自分の話を始めた。 女が話している間、男は相槌をうちながら、私の頭を撫でたり腰に手を回したりしてくる。 私はその度にドキドキして、どうしようもなかった。
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