突然の恋の始まり

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周りが恋愛をしているということを聞いて、いつも私は惨めな気分になる。 昨日メールをしただとか、 告白しただとか、 デートしただとか。 そんなノロケ話に耳を傾けるフリをしながら、私は曖昧に笑って見せた。 「んでさ、デートって、どこいけばいいかな?」 ここ何年も彼氏なんていたことのない私に、少し照れたようにそう聞いてきた。 「んー。普通にご飯食べたり買い物したりすれば?」 「買い物?」 「服買ったり雑貨見たりさ。」 「…そうだね、ありがとう。」
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