プロローグ

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俺が無駄に不細工なキモオタに関心してる内に、いつの間にか少女は両肩をがっしりと拘束されていた。 少女はわーわー騒ぎながらじたばたと、必死に拘束から逃れようと暴れているが、所詮は子供の力。 それも小さな女の子の力。 オタクとはいえ、大の大人の力に叶う筈も無く、かえってキモオタを興奮させるだけだった。 そんなこんなしている間に、俺達の周りにはだんだんと野次馬が集まってきた。 当然っちゃ当然の結果だろう。 なんせコイツらがさっきから騒いでいるのは、この町の都心部であり、比較的に人通りも多い道のど真ん中なんだから。 この調子で人が増えると、いつかお巡りさんも来そうな予感がする。
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