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「にゃぁー!!犯されるぅ~!!」
「ばっ馬鹿な事ばっかり言ってると本当に犯しちゃうよ……フヒヒ……」
何気に少女が楽しんでいるように見えるのは俺の気のせいだろうか。
……お前達、今自分達をどれだけの人が見ているか絶対気付いてないだろ……
ほら、おばちゃん達がヒソヒソなんか話してるし……
少し気になるのでヒソヒソと会話を続けるおばちゃんの話に聞き耳をたててみる。
「吉田さん……やっぱり警察をよんだ方がいいと思いますわ」
「あら山崎さん、私も丁度そう思っていた所でざんす。大の男が二人して小さな少女を襲うなんて信じられないざます」
そう言って俺をキッと睨む。
ちょっとまちやがれ。
何故俺を睨む!?
睨むならキモオタを睨むのが筋ってもんだろ!?
そこで俺はハッと違和感に気がついた。
さっきマダム吉田は何て言った?
“大の男が二人で”
二人だ。
当然今少女に手を出してるのはキモオタ一人の訳だが――
「もしもし、警察ざますか??今〇〇通りの路上で、小学生の女の子がメガネをかけた太った二十代の男と、高校生くらいの目の青い若い青年に襲われてるでざんす。直ぐに駆け付けてほしいざますわ」
……………………は??
ちょっとまてぇぇい!!
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