♂と♀

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「喝っ!」 「ぐふっ?」 シオンが少年に喝を入れると、少年は目を覚ました。 「え、と……俺? は。あれ?」 「お~、目を覚ましたのだ!」 短髪赤毛の少女が大喜びする。 「まあ落ち着け、君は此処が何処なのか解るか? 自分の名前は言えるか?」 シオンの問いに少年は…… 「俺、名前は……一刀。本郷一刀……此処、は…………………何処?」 「記憶はあるのか。出身は?」 重ねて問われて更に答える一刀。 「出身は東京都の浅草……俺、何かにぶつかった感じがして、気付いたら……」 「既にこれか。フム……」 一刀の答えにシオンは少々思案した後…… 「うん! やっぱり、世界による召喚だな」 「「「「はぁ?」」」」 その場の四人が四人共、訳が判らないといった感じで訊き返す。 「理解出来るか判らんが、一応説明するとだ。世界に余計な混乱が起きて、それが既存の……そうだな、有体に言ってその世界の人間では収め切れないと、世界が判断した時に収める事が可能な人間を別の時間軸、乃至は異世界から召喚するんだ」 「それが彼だと?」 黒髪の少女は一刀を見ながら訊いてくる。 「そうなるな。まあ、多分それは俺もだろうが。 一刀はともかく、俺はそういうのが何度もあるしな」 寧ろ、それがシオンの“お仕事”だったりする。 「なんと?」 皆、驚愕していた。 .
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