2229人が本棚に入れています
本棚に追加
/462ページ
「まぁ、最近のガキは巧くなる事よりも、自分のプライドの方が大事なのかもナ。
もしお前もそうなら、家で尻掻きながら漫画でも読んで充実した日曜を過ごせばいい」
そう言って、俺は公園を後にした。
俺の背中に向けてガキが叫ぶ。
「調子乗んな! 俺は明日も来るからな! アンタこそ、『やっぱトランペットなんて教えられません』つって、俺に頭下げなくて済む様に、尻掻きながらせいぜい勉強しとけよ!」
「ハッ! つくづく生意気なガキだぜ」
振り返らずに片手を挙げる。
俺はコンビニで弁当を買い、アパートに帰った。
明日、やる事ができた。
最初のコメントを投稿しよう!