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俺はアトリエの壁に掛かった、真実が俺の為に描いてくれた、あの花畑の絵の傍に貼ったカレンダーに目をやった。
今日の日付に印がついていて、さらにその数日後の、四月二十七日にも印が付いていた。
もうすぐだな、真実。
四月二十七日は、お前の誕生日だぞ。
お前が居なくなってから、もう何年も経ったんだ。
そっちで随分、年取ったんじゃねーか?
けど、何年経ってもお前だったら、きっと今でもあまり変わらずに、可愛いままなんだろうな。
再びカレンダーに目を向け、今日の日付に丸が付いている理由を考えた。
何があるんだったっけ?
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