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●神話学におけるドラゴン
原義は古代ギリシャ語まで遡る。
英語の文献にこの語が現れ始めたのは1250年頃。
ラテン語のdraconem、ギリシャ語のδρακωνから派生した。
古代ギリシャでは大ヘビ、クジラ、トカゲ、ワニ等の体躯の大きい水棲生物類をひっくるめてこう称していた。
聖書ではタンニーンと呼ばれ、水棲巨獣にくわえてジャッカルをも指す。
キリスト教(ヨハネの黙示録)では悪魔を指す言葉でもあり、このことから邪悪な生き物であるというイメージが付きまとう。
イギリスでは聖ジョージ(聖ゲオルギウス、イングランド他の各地と騎士の守護聖人)の象徴。この場合はドラゴンに十字が添えられた図で表される。ウェールズの赤い竜(ア・ドライグ・ゴッホ)は守護竜として国の象徴とされる。
なお、子どもは成長に従ってドラゴンベビー・ドラゴンパピー・ドラゴネット(dragonet)等と呼ばれる。
西洋の神話において、ドラゴンはサーペント(大蛇)のような姿をしている。
ラテン語のdracoはギリシャ語のδρακωνに由来している(δρακωνの原義は「はっきりと視る」)。
ドラゴンは翼のある生物とされるにもかかわらず、とくにゲルマン系の伝説ではしばしば地下の洞穴をすみかとしている。
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