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この世界の広場的なもの、と篠原から教わった。
―――篠原、名を思い出すだけで忌ま忌ましい。
先程の記憶が蘇るではないか。
灰色の砂が敷き詰められて、
いくつかの器具が置かれているこの"公園"と呼ばれる場所は
明らかに人が寝泊まりする所ではなかった。
だが、横になることはできそうだ。
流石に砂の上は辛い。
椅子や器具の上で寝るとしよう。
「おっと、そこは俺の特等席だぞ~。」
薄汚い格好をした中年の男性がモモチを呼び止めた。
男は欠けた歯を見せるようにニィと笑った。
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