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「死ぬ!? えぇそれもいいでしょう! でも死ぬ前に一度でいいから、仲間と2人でスパイとして敵地に潜入し、バレてピンチに陥ったとき『俺はいいからお前は早く逃げろ!!』的なかっこいい台詞をはいてみたいです!」
「なんの話をしてるんだ!」
だいたいかぐやをスパイに行かせるようなお馬鹿さんが何処の世界にいるっていうんだ。かぐやは『敵の食事は大変リッチです!』とかいう果てしなく無駄の情報しか持ちかえってこない気がする。
……じゃなくて早くかぐやをとめなきゃー! このままじゃホントにハクが危険だよ! 病み上がりなんだから!
「かぐや、ストップストップ!」
僕は、シェイク攻撃をやめるどころかさらに加速をしているかぐやの手を掴み、ハクを救出した。
『ふぐぅ……』
ハクは目を回してしまったみたいで、座っていた椅子の背もたれに寄りかかった。
「かぐや、何してるのさ! ハクは昨日ぶっ倒れたばかりなんだよ!」
「せめてあと1週間くらいはここに居たいです!」
「話が噛み合ってない!」
「かぐやはKY(空気読めない)ではありません。AKY(あえて空気読まない)ですっ」
「んなこと聞いてない! てゆーか読め!」
ハクの発表で、かぐやの思考回路は完全にショートしてしまったようだ。ろくに会話も出来やしない!
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