哀れみと捜索

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「ぐほあぁ……っ」 僕の口からは、人間とは思えない奇声が漏れる。く、口の中で「千と千○の神○し」に出てきた川の神様(洗う前)がタップダンスを踊っているようだ……っ!! 「どうですか? なかなか美味しいでしょう?」 僕の苦しみなんてお構い無しに、かぐやは満足そうに言う。 「美味しいわけ──」 『とっても美味だそうですよ』 「……ちょ、ハク!?」 「まぁ、本当ですか!? よかったです~」 否定しようとした僕の言葉を、ハクが遮って全く真逆の返答をしてしまった。それを聞いたかぐやは嬉しそうに笑っている。 「ハク、一体なにを……!」 『彰、これはチャンスですよ』 口を押さえつつ必死なって声を出したけれど、返ってきたのは意味の分からない台詞だった。 「ど、どういうこと?」 『いいですか、ここで本音を出してしまったらかぐや様の機嫌は再び急降下してしまいます。そうなったら、私の計画が水の泡になってしまう恐れがある。その事態を避けるためにも、今は我慢してください』 かぐやには聞こえないように、僕の耳元でそう囁くハク。で、でもこれは本気でヤバいって。川の神様が僕の体の中をどんどん侵食してゆくぅ……!
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