哀れみと捜索

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「つまり、その動物を捜索するために街中を冒険するのですね!」 「いや、冒険とは違うけど……」 大体、冒険は昨日したじゃないか。結果的にはかぐやが迷子になる、というオチで終わったけど。 「そういうワクワクするものは大好きですっ。かぐやも一緒に行きますっ」 そういうやいなや、かぐやはテレビを消して玄関へ駆けて行った。 「うっわ、なんという俊足……」 『おそらく、最終日の思い出を何か残しておきたいのでしょう』 「あぁ、成る程。せっかくだから家に籠もってないで外へ遊びに行きたいのか」 『ええ。多分そうです』 さすが世話係。よく分かってるねぇ。 『さ、私達も行きましょう』 僕が感心していると、ハクがそう言ってトコトコと歩き出した。 「そうだね」 玄関で「早くぅ」と急かすかぐやと共に、僕達はその動物を見つけ出すために昨日も歩いた道を進んでいった。
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