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「やる前から諦めるなんて貴方らしくありませんよ! “あきら”という名前は“あきらめない”の“あきら”から来てるんですからね! ネバーギブアップです!」
「……話してもいないのに君は僕の名前の由来を知ってるの? 残念だけど、それはかぐやの妄想にすぎないよ?」
『そうですよ。“あきら”というのは“こいつ明らかに変態じゃね?”の“あきら”です』
「なに言ってんだお前!? そんな言葉から名前をつける親が何処にいるってんだ!」
もしそうだったら僕は間違いなくグレてたね。家に火をつけて家族が逃げ惑う様子を見て喜ぶイカれた少年になってたね。
「ていうかどうしてハクまで僕を変態呼ばわりするの!?」
『なんでって、私は思ったことをそのまま言ったまでですが』
真顔で言われるとものすごく傷つくんだけど……。
「まぁそんなことはどうでもいいので、作戦を考えましょう!」
イキイキと話すかぐやの声が、僕の傷口に塩を……。僕の立場って一体なんなの? 2人とも、ホントに僕に感謝してるのかい?
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