哀れみと捜索

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「とりあえず、片っ端からぶっ倒れてる動物を探してみたらいいんじゃない?」 『効率が悪いです』 かぐやに対しての反抗として嫌味を込めて言ってみたけれど、すぐハクによって否定されてしまった。 「なぜ倒れている動物なんです?」 あぁ、君は自身の料理の殺傷能力をまだ理解してないんだったね。怒ると困るから教えることは出来ないけど。 「まぁまぁ、いいじゃない細かいことは」 かぐやを適当にあしらい、再び頭をひねらせる。 「じゃあハク、この辺の動物に聞き込みしてみてよ」 『私が?』 「うん。猫語とか犬語とか喋れたりしないの?」 『申し訳ありませんが、私が話せるのは人語だけです』 「ダメか……」 体の変化に伴ってそういうことも出来るようになるかなーって思ったんだけど、無理だったか。他にどんな方法があるだろう? 「はいはい!」 『どうしました?』 突然右手を上げてアピールを始めたかぐやに、ハクが尋ねた。なにかいい方法を思いついたのかな? 「こういう時は、慌てず騒がず“待ち伏せ”でいきましょう!」
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