哀れみと捜索

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「まあ、相手の姿が分からないで探し回ってるよりはいいかもしれないけど……。でも、来た動物がホットケーキの時のなのか違うのか分からないよ?」 『いや、分かりますよ』 目線を落とすと、自信に満ちたように金色の瞳を輝かせているハクがいた。 「いいですか? 目標は、かぐや様の手料理を完食出来る程の強い胃袋と勇気を持っています」 「そ、そうかつまり……!」 『ええ。もしまた食べきることが出来たなら、その者が私達が探している動物に間違いないでしょう』 かぐやの料理を完食出来る生き物なんて、この世に2人といないはずだしね! 「一昨日はホットケーキを完食する程お腹がすいていた。そして2日が経った今、同じくらい空腹になっている可能性は高い……!」 「どうですか? かぐやの作戦、いけそうですか?」 「『いける!』」 今度は2人でグッと親指を立てて見せた。それを見たかぐやは、嬉しそうににっこり笑う。 「よし、じゃあ早速、作戦を開始しよう!」 僕の心は再び熱くなっていった。
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