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小さい頃からずっと   一つの夢を追い続けていた君。   たとえどんな壁が立ちはだかろうと   決して夢を諦めなかった君。   そんなひたむきな君の姿は   私にはとても輝いて見えた。   だから出来る事なら、君がその夢を掴めるまで   少しでも、君の力になりたいと   ずっとそんな事を考えて生きてきた。   でも、もう駄目みたい。   私はもう、君の力になってあげられない。   後に戻れないし、先にも進めない。   もう、動けないんだ。   あと少しで、手が届くのに。   本当に、役立たずでごめんね。   最後まで、一緒に行けなくて…ごめんね。     私のことは、心配しないで。 目前の夢だけ、追い続けて。 君は決して、振り返らないで。
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